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もしも弁当屋さんがメモ帳を配ったら…

「ええ。はい。そうです。」

 

時刻は11時半。

お客さんと電話をしているあなたの胸元がふと震えました。

 

電話対応をしながら、あなたはそこから携帯電話を取り出します。

すると通知が1件。

 

某牛丼チェーン店から新メニュー発表の通知です。

どうやら今日から1週間はサービス価格での提供となるようです。

 

「はい。ありがとうございました。それでは。」

 

あなたはお客さんとの電話を切ります。

再び時計を見ると時刻は11時40分です。

 

そろそろ昼ごはんのイメージを具体化させなければなりません。

 

そこに女性スタッフから一枚のメモ書きが。

どうやら午後一番で電話で商談をしたい上得意客があるそうです。

 

午後一番といえば常識的に13時。

残りの時間は昼休憩含めて1時間20分。

 

商談に備えての準備には最低でも30分はかかりそうです。

このままだと貴重な昼休憩が犠牲になります。

 

ふとあなたは気が付きます。

先程のメモの下段に救いの手のメッセージがあることを。

 

「電話一本で一個から配達。オーダーから30分以内で必ずお届け。忙しいあなたにピッタリの配達あったか弁当専門店。お電話今すぐ000-000-0000。」

 

あなたがそこに電話をかけたのは言うまでもありません。